青春時代の様なひと夏の経験を語りましょう
あくまでもプログラマになってから経験
内容はプログラミングに限らない
去年の夏、お盆休みに帰省した際に初恋相手の従妹に告白した。
帰省中はもちろん、帰省後も頻繁に会って俺達は身体を重ねた。
夏休みが終わり従妹が高校へ通う様になると俺達の関係は終わった。
受験勉強に専念したとの事だった。
従妹は無事に合格し、今年から大学生をしている。
今年のお盆、従妹と久しぶりに直接顔を合わせる。
お盆休みにサーバ室の空調壊れて室温上昇
サーバが温度センサーで自動停止
監視システムからアラートメールが貸与スマホに届いて旅行先から妻子置いて1人で戻って会社直行
あれは独身最後の夏だった
30になり彼女も高校生の時以来居ない
毎日仕事して夜遅く帰り寝ての繰り返し
夏休みは体を休める為に寝てるだけ
流石にこのままではダメだとその年の夏休みは1人で旅行に行った
国内で比較的観光客が少ない避暑地を選んだ
宿の宿泊客だけが使えるプライベートビーチは俺の心を癒した
運良く若い女性達が元気に遊んでる姿を眺めつつパラソルの木陰で酒を飲んでいた
暫くすると若い女性が一緒に遊ばないかと声を掛けて来た
これも何かの縁と女性達に混じりマリンレジャーを楽しんだ
5日間程遊び倒し翌日には帰るという日に俺は初日に声を掛けて来た女性と2人でビーチで寛いでいた
酒を飲みつつ雑談に興じる
不意に女性が「帰ってからも偶に逢いませんか?」と言った
俺は勿論と返事をし「じゃあ今から明日帰るまでは私の部屋で過ごしませんか?」と提案し手を差し伸べた
彼女は無言で俺の手を取った
俺は彼女の手を引き部屋に戻った
俺と彼女は翌年の夏にこのホテルで結婚式を行った
夏の昼間。空腹を覚えたおれは冷蔵庫を開けた。
扉の向こうには、庫内のライトに照らされた、がらんとした空間が広がっていた。何も無い。
いや唯一、ドアポケットにお醤油が入っていた。
だけれど、お醤油は食べれない。
腹の虫が鳴る。
何か食べなければいけない。
考えあぐねた、おれはアパートの隣の部屋を訪ねた。
ドアを叩いて、こんにちわ、と声をかける。
はーい、と高い声とともに足音が近づいて来きた。
ドアが開く。
このアパートに来てから初めて隣人に会う。
開いたドアの隙間から、整った目鼻立ちに、丸いフレームのメガネを乗せた、25歳くらいの女性が顔を覗かせた。
軽い挨拶を交わし、ちょっとなにか食べさせてくれませんかと、女性の眼鏡越しの目を見つめながら、
おれはそう告げた。
女性は困った感じの微笑みを浮かべながら、左手の人差し指でかるく眼鏡を持ち上げた。
すこしの間、沈黙が流れる。おれは女性が眼鏡にやった腕を見ていた。白く細い腕だった。
室内の窓が開いているのか、時折、風に乗って、後ろで縛ったセミロングの髪からシャンプーのいい匂いが流れてくる。
僅かな時間、間があき女性が口を開いた。
良いですよ、どうぞ。
海辺にある岩場を歩いていた。
岩が階段状に広がり、見渡す限りを覆っている。
少し降ったところにある波打ち際では、波が寄せては返しを繰り返していた。
洋上から来る微かな海風のまとわりつく肌への感覚と際限なく続いている潮騒を感じながら、おれは岩場を超えたところにある小高な丘陵を目指していた。
潮溜りに小さな魚やイソギンチャク、アメフラシなどが取り残されて小さな海の生態系を作っていた。
濡れないように潮溜りを避けながら歩く。
ごつごつした岩場は歩きにくい。
おれがやって来た方から声が聞こえる。
おれ以外にも磯遊びに来た人がいるのだろう。
特に気にせず前に進む。
時刻は16:30
そろそろ潮が満ち始めてくる時間帯だろう。
おれは歩く足を早めた。
ぱしゃん、という水音が聞こえ、それから、
あっ、、もー、最悪、濡れちゃった。。
という声が響いた。おれは声の方を振り返った。
白地にグリーンのラインが入った体にちょうど良いサイズのワンピースを着た若い女性が潮溜りから出てくるところだった。半身が濡れている。
女性の体にまとわりつく生地が、遠目にも艶かしさを出していた。歩きづらいだろう。
もう時期、潮が満ちてくる。
おれは引き返し、女性に声をかけた。
AI作文か?
さいきんはへぼい調子も真似できるらしいからな
【結婚難】時間違反や偽装委託やめろ【孤独死】
子会社や派遣業の偽装委託従犯ドカタを処罰しろ!
年収1000万円以下の実態派遣助長者は結婚するな!
時間違反で非婚や離婚や中絶や少子化や親不孝を促進
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SEは結婚できない
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扇風機の風で髪の毛を乾かしながら葉月は小さくため息をついた。ブラウンに軽く染めたショートヘアが小さく踊っている。白い無地のTシャツにライム色の短パンというラフな格好で、扇風機の前にあぐらをかいて座っていたが、うっすらと寒くなり、ペディキュアをした爪先で扇風機をオフにした。
それからスマホを手に取ると、ため息の原因の辰哉からのLINEを見返した。今月、金欠でさ、いくらか貸して貰える?辰哉からのメッセージはそれ以降ない。既読を付けてしまったので返さないわけにはいかない。どんな返信がいいだろう。菜月は辰哉の彼女という立場で、2人は付き合って半年になる。初めのうちは辰哉を金銭的に支えている自分を心地よく思っていたが、辰哉からの度重なる金銭の要求に今ではその気持ちもぐらついていた。またか、菜月はそう呟くと、いったいいつになったら真面目に働くの?この間のバイトだって2ヶ月しか行かなかった。私は辰哉くんを支えてきたつもりだよ。でも辰哉くんはそんな私の気持ちをわかってないように感じてしまうんだ。辰哉くんのこと信じても良いの?一気に書き上げると送信した。直ぐに既読が付いて、長いよ、要約して、と返信が来た。
辰哉からのメッセージに既読を付けたまま、葉月は部屋のコンセントにドライヤーを挿すと中途半端な乾き具合の髪の毛に熱風を当てた。
菜月は、心に浮かぶ少しの寂しさを乾かすためにいま流行っている失恋ソングを小さく歌った。
大手派遣ではプログラマの需要低下に関する悲しい話ばかり流れている
毎週のように経営会議で経営陣がプログラマ不要の話を持ち出している
これからIT業界に就職しようとするものは注意しな
ヨハネの福音 11章35節 イエスは涙を流された
イエスは病人ラザロの死を嘆き涙したのだ。
その日、7月22日は14時15分から半年ほど携わっているプロジェクトのリリース作業が予定されていた。お昼前、3年前から病気で床に臥している彼女にLINEで「ちょっと眠りな」のメッセージを送った時間が11時35分。既読が付いたのはその2分後。
僕たちの未来を予言しているようで、心穏やかでは居られ無かった。そのことに心を乱され、お昼休みまでに残っていたリリースマニュアルの作成も上の空で作業をし、昼食に選んだAランチもふた口ほど箸をつけただけで返却棚に戻した。
14時15分、事前に作っておいたマニュアルに従ってプロジェクトのリリースを行なっていた。違和感を覚え、キーボードを打つ指が止まる。マスターに値を格納する段取りがdelete insertになっている。稼働中の別システムに影響はないだろうか。すこし考えこの部分をupdateに置き換えた。
指示に従っていたら参照切れで既存システムが落ちるかも知れなかった。危ない。
そんな違和感を回避しつつ作業を終えたのが、14時27分だった。
緊張から解放され、喫煙室でハイライトメンソールを吸っていると、彼女からLINEが届いた。
朝起きてすぐに水を飲むとIQが下がる
これ学校で習う
起きてすぐ歯磨きしてから水飲んでるんだけどこれは良いの?
「ねぇ、善彦、このテストやってみ?」
画面を覗きこんだ僕に向かって
「私、129だったよ、善彦もやってみ?」と僕を試すような口調でテストの実施をさらに勧めてきた。パソコンの画面にはメンサのIQテストが表示されていた。
「あー、僕はこういうの苦手だなあ、頭が痛くなるんだ」と苦手さのアピールと点数が低かった時の言い訳をする。
「まあ、良いからやってみてよ」そう言いながら加奈子が僕に椅子を譲る。言われるまま椅子に着くと開始ボタンをクリックした。
テストがスタートし、時間のカウントが始まる。
進むカウントと加奈子からの期待に、僕はじんわりと緊張してきた。体が熱っぽくなって手が汗ばんできた。画面には四角形を回転させた時の図が順を追って描かれている。最後のマスが空白になっていて、そこにハマる図形を欄外の6つの図の中から選ぶようだ。僕は少し考えて左から3つ目の図形を選択した。次の問題は、丸と棒の遷移が描かれていて、やはりその軌跡の最後が空白になっている。丸が棒の上に行ったり、下に来たり、真ん中になったりしている。頭がほんのり痛くなってきて視界がかすむ。過度の緊張に呼吸が浅くなっているのかも。深呼吸を一つしてから画面に見入った。僕は左から3つ目の図形を選択した。隣に立つ加奈子がなにか言いたげにむずむずと体を動かしている。次のテストは5つの三角形が互いに位置を変えながら回転していた。しばらく考えたのち、左から3つ目の図形を選んだ。「え?また?」加奈子から驚きの声があがる。
テストは進み、時間は1800秒を回っていた。ここまでのテストの回答はすべて左から3つ目だった。加奈子が隣でイライラしている。頭は痛いし、マウスは手汗でびっしょりだ。どうしてこんな苦行をしなくてはならないのかよくわからなくなってきている。僕は両手で頭を抱え「もう終わりにする」と告げた。
「そうだね。それが良いね。」と加奈子は途中棄権する僕に落胆するでもなく、結果の悪い僕を軽蔑するでもなく受け入れているようだった。
椅子を加奈子に譲り、床に寝そべる。「わー、マウスぺとぺと、椅子も熱いし」加奈子が手を振りながら苦笑いしている。僕はそれを横目に、うつ伏せに寝そべり体を伸ばした。それまでの緊張がほどけて気持ちの良い疲労感に変わった。加奈子はパソコンに向かいながら「でも善彦には良いとこいっぱいあるからね」と独り言を呟いていた。
赤とんぼが低く飛んでいた。日が落ちる前の黄昏色に染まる時間、瑞希はスーパーオオゼキへの道を急いでいた。狭い路地にはいり、家々を縫うようにして進む。カレーやソース、醤油や味噌の匂いが雑多に混ざった空気を吸いながら、今夜は何にしよう、と考えながら歩く。将暉のリクエストはたこ焼きだった。でもたこ焼きだけというわけにはいかない。なにかもう二品は欲しい。なににしよう。路地が切れる頃、スーパーオオゼキが見えてきた。店内に灯る白色灯に照らされて、その部分だけ明るく浮かび上がっている。この時間にしては珍しく客はまばらだ。混んで無いといいな、と思っていた瑞希はほっとした。店内に入り、カゴを手に取り、売り場に入る。自動ドアが後ろに閉まり、瑞希は左指を口元にあてながら、陳列された品物を見つつ夕飯に並べるたこ焼き以外の二品を考えていた。鮮魚のコーナーで立ち止まるとアヒージョにしようか、と思いついた。小エビやホタテ、牡蠣などをカゴに入れていると、同僚の豊が声をかけてきた。「お疲れ様」と豊、手には出来合いのお惣菜を数点持っている。「うん、アヒージョにしようと思って」と瑞希は返す。